絵本の描き手たち:オリヴァー・ジェファーズ

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オリバー・ジェファーズについて

オリヴァー・ジェファーズ(Oliver Jeffers。1977~)は、オーストリアで生まれ、北アイルランドのベルファストで育ったアーティスト、イラストレーター、絵本作家です。中高一貫のヘーゼルウッド校(Hazelwood College)を出て、2001年にアルスター大学(Ulster University)を卒業しました。2004年に『みつけたよ、ぼくだけのほし』で、絵本作家としてデビューします。

『まいごのペンギン』でネスレ子どもの本賞(旧スマーティーズ賞)を獲得したのをはじめ、その後も出版した多くの絵本で賞を受賞しています。なお、『まいごのペンギン(原題:Lost and Found)』は、フィリップ・ハント監督によってアニメ化され、英国アカデミー賞のチルドレンズ・アニメーション部門賞(2009)を得ています。

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絵本の描き手たち:ルーシー・ルース・カミンズ

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ルーシー・ルース・カミンズについて

ルーシー・ルース・カミンズ(Lucy Ruth Cummins)は、カナダ出身のイラストレーター、アートディレクターです。六人兄弟の末っ子として、ニューヨークで育ちます。ブルックリン在住で、タコベルで働いていたこともあります。現在は、Simon & Schusterで働いています。彼女自身による絵本は、これまでのところ『A Hungry Lion, or A Dwindling Assortment of Animals』の一冊ですが、書籍表紙のアートディレクションでは多くに携わっています。

なお、最初にイラストを提供した絵本は、シュリル・トラベスティ(Shrill Travesty)による『The Taking Tree』でした。この絵本はタイトルから分かるように、シェル・シルヴァスタインの『おおきな木(原題:The Giving Tree)』のパロディです。ちなみに『おおきな木』の日本語訳は、村上春樹によるものです。

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絵本の描き手たち:バベット・コール

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バベット・コールについて

バベット・コール(Babette Cole。1949~2017)は、イギリスのチャンネル諸島ジャージー出身の絵本作家、イラストレーターです。修道院にいる頃は獣医を夢見ていましたが、途中で考えが変わり、馬術ショークラブのオーナーになることを目指します。しかし、そのためには多くの資金が必要となるため、まず得意のイラストで稼ぐことにします。

いったんは広告代理店に入るものの、きちんと美術を学びなおすため退社します。カンタベリー・カレッジ・オブ・アート(現在のUCA芸術大学)に入り、その後、グリーティングカードのデザイン、イラストの提供、TV番組の制作にたずさわり(アフリカに9ヶ月いたこともあります)、やがて最初の絵本となる『Basil Brush of the Yard』(1977)を発表します。

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絵本の描き手たち:クリストフ・ニーマン

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クリストフ・ニーマンについて

クリストフ・ニーマン(Christoph Niemann。1970~)は、ドイツのバイブリンゲン(Waiblingen)出身のイラストレーター、グラフィックデザイナーです。シュトゥットガルトのState Academy of Fine Artsで、ハインツ・エーデルマン(Heinz Edelmann)からグラフィックデザインを学んでいます。ちなみにエーデルマンは、ビートルズのMV『イエローサブマリン』でアートディレクターを担当した人物として知られます。

ドイツで学んだ後、アメリカに渡ったニーマンは、『The New Yorker』、『WIRED』、『The New York Times Magazine』などの表紙を担当します。また、絵本を含むいくつかの著作を出しています。その中の一冊である『Subway』は、ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞(2010年)を獲得しました。ただし現在のところ、日本語で読めるクリストフ・ニーマンの作品は存在しないようです。

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逆引きガイド:世界の絵本大賞リスト

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  • 世界の絵本大賞リストについて
  • 逆引きガイド:世界の絵本大賞
    • モダンで洗練された絵本を読みたい
      • ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞
      • ゴールデン・カイト賞
    • フレッシュな感性で選ばれた絵本を読みたい
      • シビルズ賞(サイビルズ賞)
      • シャーロット・ゾロトウ賞
    • 話題の絵本を読みたい
      • コールデコット賞
      • ケイト・グリーナウェイ賞
      • ボストングローブ・ホーンブック賞
    • あたらしい絵本作家に出会いたい
      • エズラ・ジャック・キーツ賞
    • 子どもと絵本を楽しみたい
      • ドクター・スース賞(セオドア・スース・ガイゼル賞)
      • ペアレンツ・チョイス賞
      • ドイツ児童文学賞
    • 力強い物語を読みたい
      • コレッタ・スコット・キング賞
    • 古典を読みたい
      • 国際アンデルセン賞
      • フェニックス絵本賞
      • エミール/クルト・マッシュラー賞

世界の絵本大賞リストについて

海外の絵本大賞は、大小さまざまあり、あまりに数が多すぎて混乱しがちです。メジャーなところを目的別に一覧にしてみました。おおまかな傾向や特徴でグルーピングしているため、そこまでの厳密性はありませんが、あたらしい絵本との出会いを求める際、何らかの一助になれば幸いです。

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