『VR PARK TOKYO』アドアーズ/グリー

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『CIRCLE of SAVIORS』をセッティングするスタッフの方。まだ規模的に家庭向きではないので、ゲームセンターの時代が再来しそう?

  • はじめに
  • インプレッション
  • 作品情報

はじめに

「絵本ブログでVR? なぜ?」と思われるかもしれませんが、HMD(Head Mounted Display)によるVR体験は、絵本の読書体験にとてもよく似ています。どちらも究極的には、ヴァーチャルな体験を味わえるものだからです。ただし、VRにおいては完全に作り込まれたヴァーチャル空間に入るものであり、絵本においては自身で作り出したヴァーチャル空間に入るもので、その部分が違うと言えば、たしかに違いはあるでしょう。また、作り込みの精度が違うと言えば、なるほど全然ちがいます。

しかし、子どもの頃を思い出してみれば、絵本によって頭の中に描き出された空間は、確固たるリアリティを持っていましたし、それは作り話であることが分かった上でも、臨場感を伴うものでした。決して醒めた目線では、絵本に接していなかったわけです。すなわち、シリアスで真剣な態度で絵本を読んでいました。

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『ちがうけれど、いっしょ』フェリドゥン・オラル

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  • あらすじ
  • インプレッション
    • 打算的なダサさ、その真逆にあるもの
  • 作品情報
  • フェリドゥン・オラルについて

あらすじ

前脚にハンディを抱えて生まれた仔ヤギ。他のヤギたちのように走ったり、跳びはねたりできません。もしそれが可能なら、どんなに嬉しいことでしょう。

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『白い池 黒い池』リタ・ジャハーン=フォルーズ作(再話)/ヴァリ・ミンツィ画

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  • あらすじ
  • インプレッション
    • 「この手紙は捨てて」「オッケー」→「あの手紙をどうして捨てたの!」「ええっ!?」
  • 作品情報
  • リタ・ジャハーン=フォルーズについて

あらすじ

毛糸玉を返してもらうため、見知らぬ家を訪ねた娘を待っていたのは、気難しそうなおばあさんでした。
おばあさんは毛糸玉を返す条件を告げます。それは……。

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